まずは、自店のデータ上、「どこに」パレートの法則が成立しているかを確認し、重要な20%を見極めることからはじめます。
この法則はあらゆる事象にあてはまるものではありませんが、集客に密接に関連する、売上、客数といった数値は
我々コンサルタントの経験則からも・・・
- ある飲食店の売上の80%は全客数の20%の顧客によって生み出されている
- ある飲食店の売上の80%は商圏人口の20%の人口によって生み出されている
といった具合に80:20に収束する傾向にあります。(コンサル上とりわけ、種々のジャンルを網羅的に扱う総合居酒屋や、焼き鳥や魚介をメインにした専門居酒屋、バル、焼き肉店など、居酒屋やアルコールの売上構成比率の高い飲食店では、高い頻度でなんらかの計数が8:2に該当してきました)故に20%に該当する重要なファクターを見出せたのなら、
その20%に注力する、即ち・・・
- ある飲食店の売上の80%を占める20%の顧客を見極め、特典や割引を充実させる
- ある飲食店の売上の80%を占める20%の商圏人口の嗜好を見極め、商品展開する
パレートの法則を用いれば、効率的に集客を成功さるためには、販促は客全体ではなく20%の顧客層を対象に手厚く、そして、誰もが好むものではなく、
20%が好むニッチな商品やサービスを展開することこそが集客に適しているといった展開が導き出されることになります。
特に小規模飲食店が競合大手と同じようなことをしたとして、埋没して疲弊してしまうだけです。
「他店との差別化こそが重要である・・・」。などといった耳にタコができるほど聞く「差別化」が重要と指摘されるそのエビデンスもまた此処にあるわけです。
パレートの法則は、“全体の少数の要因が全体の多数を構成する” ことを示した経験則です。
もし、今集客に悩んでいるなら、まずは効率的に集客し続けるために、売上や客数の構成する重要な20%を見極め、20%に絞り込んだうえで、
努力を集中させることが重要です。集客の第一歩として「ターゲットを絞り込むことが重要である」ことに意識を向けることからはじめてみてはいかがでしょうか。
集客、延いては売上アップの特効薬になる可能性は十分であるでしょう。
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