「五十集(いさば)」とは、魚市場や魚商、海産物問屋、水産加工業者など、魚介類を集め商う事業者全般に用いられる用語。
磯場と書き「いさば」ともされ、魚介が集まる漁場を言う場合もあります。
また、「五十集屋(いさばや)」は小売としての魚屋を指し、五十集で商われるものを「五十集物(いさばもの)」などとされる一方、
「五十集」のみで魚介類そのものを指す場合もあります。ただ、一般的に使われる機会は少ない難読語であり、
現在では、魚介類を調理し料理として提供する飲食店、居酒屋などの店名にみることができます。
なお、いい加減に数を数えたり、誤魔化して数えたりすることを意味する慣用句「サバを読む」は、
魚市場で小魚を早口で数えることを「五十集読(いさばよみ)」と言っていた ことから派生した、「さばよみ」を語源とする説があります。