飲食店コンサルティング＆開業支援｜鈴鹿御膳｜Q.飲食店出店　自己資金はいくら必要？

ひと言で飲食店と言っても出店規模・出店条件・業態・開業場所などの諸条件によって開業費用は大きく異なりますので、 一概に〝いくら〟必要であると申し上げることはできません。ただし、これまで開業支援してきた飲食店からみると、 規模が小さめの飲食店でも1,000万円前後は必要になる場合がほとんどで、そのうちの300～500万円程度が自己資金からの捻出です。

飲食店を開業するためには様々な開業に向けた費用が発生します。大きく分類すると物件の取得に関する費用、店舗の設計・内外装工事費用、 店内運営に関する費用がそれにあたります。（開業資金の内訳は別ページ参照）しかし、飲食店の出店は出店規模（店舗坪数）・出店条件（新築or空き店舗他） ・業態（レストランなどの一般飲食店、カフェ、居酒屋など）・場所（都市部なのか地方なのか、一等立地か二等地か）など条件は様々ですので、 これらの条件次第では大きく開業費用の「額」は異なり、正確に「いくら」必要であると申し上げることはできません。

但し、これまで支援してきた飲食店の傾向をみますと、約2,000万円程度の開業資金を調達しての開業が平均的で、 小規模飲食店でも1,000万円前後は必要である場合がほとんどです。このうち300～500万円程度が自己資金からの捻出、残りが借り入れによって調達する資金です。

飲食店の開業は　運転資金や生活費を考えて自己資金の積み立てを

飲食店の開業は、想定以上に費用が発生することはよくあることで、特にはじめて独立する場合にはなかなかシミュレーションした通りの予算でまとまらず 追加で費用を要すこともあります。
同様に、思い描いていた通りの集客が出来ない、売り上げが伸びないなど経営が軌道に乗るまでに数カ月～半年を要することもありますので、 開店後の運転資金も確保しておくことも念頭に初期投資額の30％以上を目標に余力を残した状態で開業できるよう自己資金額を設定して積み立てておき、 軌道に乗るまでの間に資金ショートすることがないよう準備しておくとよいでしょう。

また、忘れがちになることもありますが、経営が軌道に乗るまでの間も店舗を維持するためのコストは発生し続けます。売り上げが確保できなければ、 真っ先にカットすべきは経営者自身の報酬ですので、この間の生活費を別に蓄えたり、捻出したりする方法も準備することを忘れないようにしましょう。