飲食店コンサルティング＆開業支援｜鈴鹿御膳｜Q. 飲食業界の労働環境、低収入イメージの実態は？

では、飲食業だけが肉体的にも、精神的にも過酷な業種であるかと言えば、そうではないはずです。他のどの業種、職場にも業績や社風、環境によっては、 長時間の拘束や精神的なストレスがついて回る場合はあるのではないでしょうか。

確かに飲食店のスタッフは立ち仕事が多く、また繁忙期には休憩時間もとれないなど労働時間が長時間にわたることもあるため肉体的には負担が大きい職種であることは 事実です。
しかし、飲食店経営者の特徴の一つに、人と関わる機会が特に多いことがあげられますが、お客様はじめ、スタッフ、仕入れ事業者など、人と関わる（接客）こと、 スタッフと目的を共有するチームワークに充実感や、共にミッションを達成することで得られる達成感を味わうことに醍醐味を感じることができる方にとっては、 飲食店特有の肉体的な負担はあまり苦にはならないはずです。
また、「Q.飲食業の魅力は何ですか？」でお答えしているように、お客様からダイレクトに評価をいただいたり、反応を察知したりできるといった、 過酷な労働が報われる瞬間が度々訪れることもあるなど、飲食店では人と関わることや、評価されることが好きな方にとっては、ツライ、キツイ以上に 「計り知れないほどのやり甲斐や生き甲斐」を感じることができる職種だと言えるでしょう。

次に、飲食店の経営では収入が少ないイメージについてですが、これも「平均的」に見れば他業種と比較して少ないのは事実です。ただし、あくまで「平均」です。 見習い同然からスタートする方が多いことが平均値を下げている一つの要因ですが、飲食店の経営者のみに限定してみれば、 赤字スレスレで飲食店を経営されていらっしゃる方もいらっしゃる反面、1店舗で100万円/月以上の収入がある経営者もいるのが現状でありますので、 飲食店＝収入が少ないイメージは、あくまで平均的なイメージであると言えるでしょう。
ただ、飲食店は新規参入して1店舗のみで満足な収入を得ることは難しいのが実際のところです。
ですので、当方がサポートを担当させていただく場合には、初出店の際に、今後の多店舗展開も視野に入れておいていただくようにご案内させていただいています。 高収入を得ることを成功と考えられる方には、1店舗の収入だけではなく、2店舗目、3店舗目と店舗を増やしていくことで、 収入を上げていくなどの方法が現実的です。また、これが可能であることが飲食業のイメージが悪くとも飲食店を出店する方が後を絶たない一つの要因でもあります。