人口の減少に伴い飲食店の生存競争は今後さらに厳しさを増すと考えられていることは事実です。
しかし、人の食への興味、外食そのものへの志向が突然大きく変化することは考えにくく、また、「食」そのものが人間の「生」にとって不可欠であることから、たとえば、デジタルカメラの普及によって、フィルム市場が消滅したような、急速にマーケットそのものが消滅するようなリスクは他の産業に比べれば低いと言えます。
つまり、飲食店はニーズをしっかりとらえれば、個店でも成功できるチャンスが常に存在しているのです。
飲食店が次々に開業している陰には、様々な理由で閉店している飲食店がそれと同数存在しています。もちろん廃業のリスクがそれだけ伴うことを意味してもいますが、多くの飲食店が閉店していることで、厨房機器などは廃業によって引き取られた中古品が多く出回っている現状があります。
また、大型の厨房設備やテーブルなどの什器がそのまま残された居抜き物件の数も多いため、これらを賢く活用することで開業費用を抑えることが可能です。
先行投資を減らし、運転資金の余剰を増すことができれば、それだけ独立開業で失敗するリスクを抑えることができますので、活用できる選択肢が多いことはメリットであると言えるでしょう。