飲食店を開業するにあたって自店が成功するか否かには、出店する立地が大きく影響します。
しかし、出店に適した立地かどうかは立地状況の良し悪しだけで判断するのではなく、経営する自店のコンセプトと、立地のもつ特性との「相性」で判断すること、たとえば、①どのような商品(Product)を、②どのような価格(Price)で、③どのような販売方法(Promotion)によって、④どのような場所(立地)(Place)で売るのかといった、コンセプトと立地とをひとくくりで考え、判断することが重要です。
飲食店の開業を目指している方は、それぞれに理想とするお店のイメージをもって出店を希望されていると思います。しかし、理想とするお店の実現に必要な、すべての条件を満たす立地がすんなりと見つかることは非常に稀です。
かといって納得のいく立地が見つかるまで開業を遅らせるとなると、いつ開業できるのか目途が立たなくなってしまいます。
実際に立地を決定する過程で、理想から少し外れてしまった場合には、コンセプトを立地の特性に合わせて書き直すなど、出したいお店のイメージを少し曲げて開業を目指す必要があることを、あらかじめ念頭に置いておきましょう。