一言で飲食店と言っても規模・業態・場所などの条件によって開業費用は変わりますので、一概に〝いくら〟必要であると申し上げることはできませんが、過去の実例から約2,000万円程度を調達しての開業が平均的で、小さなお店でも1,000万円程度必要です。
では、この全額を準備してからでないと開業はできないのでしょうか?そんなことはありません。開業を思い立つと同時に数千万円もの開業資金を100%ご自身の貯蓄から捻出できる方は少なく、実際に開業する多くの方は、金融機関などからの創業融資を受けて準備します。
中小企業・小規模事業者向けに創業融資を行っている、日本政策金融公庫のデータから平均的な開業資金の調達先を見ると調達額の2/3を金融機関などからの借り入れ、1/3を自己資金および親類や知人から調達していることが分かります。
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国や地方自治体が行っている融資制度は自己資金額や支払利息、手続きの期間が異なりますので、それらをしっかり把握した上で選びましょう。
また、コツコツと計画的に蓄えてきた経緯や記録があれば審査の際、好印象を与えることもできますので、開業を思い立ったら、まずは自己資金を貯める努力からはじめることをおすすめします。金融機関は、事業内容はもちろんですが、融資相手が確実に返済できる人物かどうかを見ています。
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(※1)日本政策金融公庫総合研究所「2014年度新規開業実態調査」より