お店が成功する要因は様々です。あえて繁盛店の共通点を挙げるなら、お店ごとに違った成功要因をもっていることが共通点だと言えます。ただし、成功する要因が様々である一方で、失敗する経営者には共通の型にはまった方が多いと感じています。
経営知識に疎く、かつ以下の①~④と⑤を合わせたタイプに該当する方は注意した方が良いでしょう。
① 自分の尺度でしか物事を測らない方
② 人の意見に耳を貸さない方
③ 変化や適応を嫌う方
④ まず否定や批判から入る方
こうやって生きてきた!というプライドや自負があるから仕方のないことだと思いますが、飲食店の営業が趣味や道楽ではなく「経営」である以上、成功させるためにはお客様が求めているモノを提供しながら利益を出さなければなりません。美味しいものを提供していれば利益が出るとは限りません。経営知識さえあればお客様が満足するモノを提供できるとは限りません。飲食店の経営を円滑に進めるには知識や技術に限らず様々なスキルが必要です。もちろんこだわりを持つことは大切ですが、それと共に変化するお客様のニーズの把握に努めたり、知らなかったことを多面的に学習したりと、多様性を容認する柔軟な姿勢を内面だけにでも持ち続けていくことが重要なのでしょう。
⑤ 責任を他の理由に転嫁したがる方
飲食店は経営していく過程で常に問題が降りかかってきます。経営者は大小の問題の解決に向け率先して行動していくことで、自らの成長とスタッフからの信頼を得ることができます。この積み重ねがお店の組織強化に繋がり、少々のトラブルでは動じない腰の据わった運営体質実現への基礎となります。スタッフ同士の連帯感など目に見える雰囲気や安心感は、お客様にも伝播して再来店の契機にもなり、経営として好循環を生むものでもあります。責任を他人や環境のせいに転嫁したがる経営者は、問題解決のための行動を起こさないことで、お店に好循環を生み出せない方が多く、結果として失敗につながっていると考えられます。